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デジタルタコグラフを入れて以来、車両事故ゼロ。
喜ばしいことです。燃費も年平均でリッター2〜3キロ、冬場では30%の燃費向上を得ました。
しかし導入には、反発もありました。例えば・・・
北海道を拠点とする運送会社松岡満株式会社苫小牧主管支店主管長寺内勲氏に、デジタルタコグラフを導入して会社がどう良くなったかを詳しく聞きました。

松岡満運輸の業態
〜北海道を拠点とする運送会社
−松岡満運輸の業態を教えてください。
松岡満運輸は、北海道を本拠とする運送会社です。設立は1949年、直近の年商は約128億、トラック保有台数は780台です。運送範囲は、1):北海道内での運送、2):北海道から本州への荷物の送り込み、3):本州から北海道への荷物の送り込みです。大阪、京都、神戸、名古屋、浜松、滋賀、福井、富山など本州各地にも営業拠点があります。

−現在、テクノフロントをどう活用していますか。
テクノフロントの製品を使って、デジタルタコグラフによる運行管理とハンディーターミナルによる荷物追跡管理を行っています(※)。
※この部分の正確な表現は「松岡満運輸は、アズシステムに、車運行管理システムと荷物追跡システムの開発を依頼した。アズシステムは、デジタルタコグラフやハンディーターミナルなとデバイス関連の部分は、テクノフロントを開発パートナーとした」となります。

車両事故は、社会、会社、荷主、ドライバーの誰にとっても最悪の事態
〜デジタルタコグラフによる安全運転の実現
−今回はデジタルタコグラフよる車運行管理のことを中心にお聞きしたいと思います。寺内様は、主管長という役職。この苫小牧 主管支店のトップです。主管長の視点から見て、ドライバーのトラック運行において、絶対に起こってほしくないことは何ですか。
運槍関係者の誰にとっても、いちばん起こってほしくない事は、こする、ぶつけるなどの車両事故です。(人身事故は、「起こってほしくないこと」ではなく、「断じて起きてはならないこと」です)。
車両事故は、社会と荷主に迷惑をかけるだけでなく、自社にとっても大損害です。事故処理のために業務を中断して、人を遣わさねばなりません。事故一回で、延ベ20人は駆り出します。行政からの処罰もあります。
社会や荷主に迷惑をかける。自社の業務も中断する。行政からも処罰される…。事故は最低です。これを防ぐことは、重要な経営課題です。
事故を起こきないためには、ドライバーひとりひとりに安全運転を徹底させるほかありません。しかし、これは言うのは簡単だが実行は難しい。
安全運転するべきだと頭で分かっていても、人間は弱いから、ついスピード出しちゃう。やはり周りが監視しなきゃ行けない。そこでこれまではアナログタコグラフを使いました。一日の運行記録を記録して、その記録を後で会社に提出して、会社がその記録を見て、おかしな運転記録があった場合は指導をした。
しかし、そのような、危険運転を起こしてからの「後づけの注意」では効果が薄い。注意するなら、危険運転をしそうになる、まさにその時に注意して、危険運転をやめきせるようでないと。
この時、役立つのがデジタルタコグラフです。リアルタイムで「その時に」、運転手に注意を出してくれます。 |

トラックに配備されたデジタルタコグラフ
(写真円内) |
例えば、60キロを超えると、デジタルタコグラフが音声で警告をしてくる。うるさい。開いていてイライラします。そのイライラがいいんです。スピードを落として、うるさいデジタルタコグラフをだまらせようという気持ちになるから。
この他、デジタルタコグラフは、アイドリングストップの促進にも役立ちます。 
デジタルタコグラフによるアイドリングストップの促進
−「デジタルタコグラフがアイドリングストップの促進に役立つ」とは、具体的には。
みなさん、冬の駐車場でよく見ると思いますけれど、トラックが、アイドリングしながら駐車して、それで暖房つけて、中でドライバーが暖を取っている。騒音が周りの人の迷惑になり、排気で空気も汚すから環境にもよくない。また、燃料も無駄に消費されるので、ガソリン代も高くなり、会社の利益にも損害が出る。アイドリングはよくないことです。
でも、アイドリングは良くないからやめなきいとドライバーに育っても、やっばり寒いから、彼らも冷えた体を温めたいから、弁当は暖かい場所で食いたいから、ついアイドリングをしてしまいます。特に北海道の、冬の苫小牧は、海風が吹くせいで、本当に寒い。ついアイドリングする、その気持ちは分かります。
しかし、やはり原理原則が優先。アイドリングはやめるべきことです。ここでも、デジタルタコグラフに活躍してもらいます。アイドリングを続けていると、「長期アイドリングです」とデジタルタコグラフが音声で知らせることができます。さらに、アイドリングをしていた記録も残るので、会社にもすぐ分かります。
松岡溝運輸の規定では、アイドリングを5分以上したら6点減点、60キロを1キロでもオーバーすると、1点マイナス。減点が10点以上になって、100点満点の90点を割ったら、反省文です。


テクノフロント柴野・アズシステム照井氏 とともに |
ドライバーの組合との話し合い
−反省文などの厳しい仕組みを取り入れるにあたり、現場の反発はありませんでしたか。
ドライバーの組合からは反発がありました。ドライバーにしてみれば、デジタルタコグラフに見張られている状態は不快です。
組合には、ねばり強く説明しました。熱い、寒い、それは分かる。だがあなた方は会社の経費のこととか、環境のこととかを考えたことがあるのかと、話し、理解してもらいました。今は、タコグラフは、苫小牧主管支店のすべてのトラックに配備。ドライバー全てに、安全運転と低燃費運転を意馳づけています。 |

デジタルタコグラフ導入の効果
−現在までの効果はいかがですか。
まず安全面。デジタルタコグラフを導入して以来、車両事故ゼロが続いています。次に燃費。前年度比較すると、平均でリッターあたり3.76〜4.23キロ12.5%の燃費の向上ができました。また冬場については30%の燃費向上をはかることができました。期待以上の効果です。
もう一つの効果は、ドライバーが、早く帰宅できるようになったことです。以南は、一日の運転を終えて、帰社した後、乗務記録を書かねばなりませんでした。記録を書くのに時間がかかり、退社がおくれがちでした。
今では、タコグラフが運転データが乗務配線がわりです。ドライバーは、一日の運転を終えた後、ただちに帰宅できます。
松岡満運輸では、「ドライバーのライフワークバランスの充実」が会社としての目標のひとつです。ドライバーの遜社が早まるのは良いことだと考えています。

どのような順番で、デジタルタコグラフを会社に潰透きせていったか。
−松岡満運輸では、デジタルタコグラフを、どのような順番で導入したのですか。
まず2004年1月頃から、苫小牧で3台にテスト導入しました。それが上手く行ったので、1年後の2005年12月に苫小牧主管店の25台のトラック全部に配備しました。
タコグラフの設置が義務づけられているのは、法律的には大型車だけです。しかし、松岡清運輸では、2トン車、4トン車にも設置するよう、自主的にルール設定しました。

−なぜタコグラフの全車配備を自主ルールとしたのですか。
まず安全上の観点。一台だけつけていなくて、その一台が事故をおこしたのでは何の意味もありません。次に「ドライバー間の平等」という観点。デジタルタコグラフは、ドライバーにとっては煩わしいものです。一台でもついていない車があると、ドライバーは不平等感を感じるでしょうから。

今後の社内展開の予定
−松岡満運輸の、今後のデジタルタコグラフの展開の予定を教えてください。
次は、松岡満運輸の子会社、長距離輪送専門の松運の車両35台にも、デジタルタコグラフを載せることが決定しました。
松岡満運輸本体でも、札幌、旭川などに順次展開していく予定です。大まかには、松岡満運輸グループ全社全台にデジタルタコグラフを配備していく方向で話が進んでいます。

デジタルタコグラフは重要。しかしコストが・・・という意見をどう思うか。
−「デジタルタコグラフの重要性は分かっている。しかしコストが高いので配備できない」と言う経営者もいます。どう思いますか。
気持ちは分かります。車両が100台〜500台もあると、とにかく維持費に金がかかる。毎月3台〜5台は車検に出るし。その他、電気系統の修理やら何やらで、下手したら単月50万〜70万ぐらい出て行く。
でも、それでも私は安全や環境の方が大事だと思います。最初にも言いましたが、運輸会社で一番あっていけないのは、車両事故。これを防ぐことにお金を使うのは価値あることです。
ウチ(苫小牧主管店〉の車はみんな古いですよ。でも車が古いから事故が起きるわけじゃないから。その車が廃車になっても、その時は、つけてるデジタルタコグラフを外して次の車につければいいだけですから。デジタルタコグラフへの投資は無駄にはなりません。

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ハンディターミナルの導入効果
−ハンディターミナルによる荷物追跡システムも同時期に導入していただきました。こちらの効果はいかがですか。
手作業で入力しているより、ぜんぜん早いし、正確だし、今、荷物がどこにあるか、荷主様もログインして確認できます。業務が正確になりましたし、手数も減りました。良いですね。
ところで、一つ余談になるのですが、この場を借りて、言いたいことがあるのですが… |

寺内主管長から、松岡満運輸へ一言
−ぜひお話しください。
私は、こういう安全強化の運動などが認められて2007年3月には主管長(いわゆる営業所トップ)になれました。会社には感謝しています。私は、いわゆるドライバー上がりで、社会の上下関係なども、あまり分からない方で、色々な会社を転々としました。松岡満運輸でも、上を上とも思わないで、噛みついたりしましたが、この会社は、聞くべきところはちゃんと聞いてくれました。そして部下の意見に耳を傾け面白い仕事、やりがいある仕事ができる環境を用意してくれました。本当、有り難いと思っています。

今後の期待
−今後のテクノフロントへの期待などをお願いします。
松岡満運輪は、今後も、顧客満足、品質向上、絶対安全の松岡満として、荷主と社会に貢献していきたいと考えています。特に「絶対安全」を実現するためには、デジタルタコグラフのような機械を使って、人何の弱い心を補わねばなりません。テクノフロントには、今後も優れた機械とサービスとを提供してほしいと思います。今後とも宜しくお願いします。
−お忙しい中、有り難うございました。
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